大会

第125回大会
(令和4年度夏季・対面とオンライン〈Zoom〉によるハイブリッド大会)

参加方法

○会員外の方も、オンラインに限り、シンポジウム・研究発表会に参加できます。来聴を歓迎いたします。

○会員・非会員を問わず、参加を希望される方は、こちらの申込みフォームより申し込んで下さい。
■■ 申込みフォーム ■■

6月4日(土)必着で申し込んでください。

○申し込まれた方には、申込締切後にメールにて参加情報をお伝えします。

○発表要旨・オンラインで使用するスライドや動画・配付資料等の著作権は、発表者に帰属します。録画・録音・断りのない再配布・二次利用等は禁止します。

大会プログラム

第一日 6月11日(土)

11:00~12:00
12:15~12:45
12:45~
13:00~
13:30~
〈大会テーマ〉
日本文学の内なる翻案―平安朝物語の変容と転生―

 近年、人文学のさまざまな領域で翻案(アダプテーション)研究が大きな注目を集めており、日本文学をめぐっても、時代・分野を問わず、陸続と成果が挙げられつつある。日本文学、とりわけ古典文学は、単にそれじたいが読み継がれることによってのみ今日まで伝えられてきたのではなく、多様なメディアに翻案され、絶えず変容を繰り返しながら生まれ変わり続けることによって、その命脈を保ってきたのだといえよう。
 本テーマは、平安時代の物語と、演劇を中心とするその翻案作品との関係を、原作とその影響・享受という視座からではなく、双方向的で対話的なものとして捉えることによって、翻案という営みが日本文学の内部においてどのような役割を担ってきたのかに迫ろうと試みるものである。

コーディネーター/司会   大妻女子大学准教授 桜井宏徳


16:00~16:10
16:10~17:30
17:30~17:40

第二日 6月12日(日)

9:45~
10:30~15:50
10:30~12:00
12:00~13:00
13:00~14:30
10:30~12:00
12:00~13:00
13:00~13:40
14:50~15:50

問い合わせ先

(学会事務局)〒150-8440東京都渋谷区東4-10-28
國學院大學若木タワー11階 大石泰夫研究室内
全国大学国語国文学会事務局
zenkoku.office.2020@gmail.com



令和3年度冬季大会(ハイブリッド開催)の参加方法について

冬季大会は12月11日(土)、12日(日)に、対面とオンライン〈Zoom〉によるハイブリッド方式で開催いたします。対面の会場は、國學院大學渋谷キャンパス5号館です。オンライン参加の方は、ネット会議アプリ「Zoom」を使用します。

参加申込みをされた方(含会員外)は、メールでお伝えするIDとパスワードにて、学会HPの大会特設ページにお入りいただき、参加方法・資料などを御確認ください。



第124回大会(対面とオンライン〈Zoom〉によるハイブリッド大会)

参加方法

○会員外の方もシンポジウム・研究発表会には参加できます。来聴を歓迎します。ただし、会場の密を避けるために、会員外の方は遠隔参加のみとなります

○参加希望者は、
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScow7GgJBLNfyOJvF_nt5gtfoLw9eVO3U_A_QoznpFASECNHA/viewform
にアクセスして参加申込みフォームより申し込んで下さい。会員の方でそれが難しい方は、大会案内要旨集をご覧下さい。
12月4日(土)必着で申し込んで下さい。

○申し込まれた方には、申し込み締切り後にメールまたは郵送にて参加のための情報をお伝えします。大会当日より数日前となります。

○新型コロナウイルスの感染防止のため、校舎内での自由な飲食はできません。

○大会に参加されるにあたって、発表要旨、オンラインで使用するスライドや動画、配付資料等の著作権は、発表者に帰属します。録画、録音、断りのない再配布、二次利用は禁止とします。

○新型コロナウイルス感染症の拡大状況によっては、全面オンラインに変更になる場合があります。

大会プログラム

第1日 12月11日(土)

11:00~12:00
12:15~12:45
12:45~
〈大会テーマ〉
なぜ時代は古典を必要としたのか―注釈の方法とその意義―

作品は読み継がれることで古典として伝わってきた。そして、人々は古典を読むために様々な典拠を渉猟し、注釈書を生み出してきた。つまり、古典を読み、理解するということは注釈活動そのものであり、私たちが注釈を読むことは、古典を読むことと等しいともいえよう。
本シンポジウムでは、古代以来の注釈活動に着目して、日本古典文学研究の歴史や課題を確認しつつ、日本文学研究の将来を展望してみたい。従来、作品ごとの注釈史を検討する機会は多くあったが、作品や時代、分野という領域を越えて注釈という「営み」を考えることは多くなかった。文学史の視点から、これまで幾度となく繰り返されてきた古典注釈の在り方をめぐる問題を再検討し、注釈する行為とはいかなるものかを考える。古典を注釈する人々に敬意を払い、現代における古典注釈の位相を確かめることができるだろう。

コーディネーター/司会  國學院大學准教授 渡邉卓


第2日 12月12日(日)

9:30~
10:00~15:30
10:00~12:10
12:10~13:10
13:10~14:40
10:00~12:10
15:00~15:30

報告

吉井美弥子代表

吉井美弥子代表

令和三年度冬季第124回大会は國學院大学で、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、対面とオンラインによるハイブリッド方式での開催となりました。シンポジウムの概要を報告します。


渡邉卓氏

渡邉卓氏

渡邉卓氏(國學院大学准教授)のコーディネートにより、「なぜ時代は古典を必要としたのか―注釈の方法とその意義―」をテーマに、《日本古典を「読む」=注釈活動》という観点から、時代横断的に『万葉集』『源氏物語』『古今集』の「解釈」と「鑑賞」の享受史、これを承けた近現代の古典理解と新たな創造を展望しました。

小松靖彦氏

小松靖彦氏

小松靖彦氏(青山学院大学教授)「近代的〈注釈〉とは何か」は、前近代の訓詁註釈を旨とする『万葉集』古注に対して、1900年代、「鑑賞・批評」重視の注釈書が現れ、1920年代、注釈書に〈本文・語釈・現代語訳・評釈〉の形式が出現し、教養書の文芸意識の中で「評釈」(「鑑賞」)が定着したことを指摘されました。そして戦時下、『万葉集』が日本精神の回路とされたように、「評釈」(「鑑賞」)は時代思潮の影響を受けやすく、戦後なお、注釈研究の課題は、客観的な「語釈」「解釈」と「評釈」(「鑑賞」)の有機的連繋であると述べられました。

陣野英則氏

陣野英則氏

陣野英則氏(早稲田大学教授)は「明治末から昭和前期の『源氏物語』―注釈と現代語訳、そして批評との関わり―」と題して、近代以降の『源氏物語』の注釈書・現代語訳・梗概書類を一覧し、明治期の「文学史の時代」に出発する近代の『源氏物語』享受史の二大潮流を示されました。すなわち、昭和12年頃までの「注釈書の時代」から昭和10年代の「論文・批評の時代」の流れと、大正期の「梗概本の時代」から昭和前期の「現代語訳の時代」への流れです。そして、昭和前期の国家主義的な批評は、この明治期以来の啓蒙的な「注釈と現代語訳の時代」の肥大化であったと位置づけられました。

浅田徹氏

浅田徹氏

浅田徹氏(お茶の水女子大学教授)「「敷島の道」のリセット―古今集の注釈―」は、和歌の理想とされた『古今集』注釈の歴史をたどり、中世の秘伝的解釈が江戸後期に崩壊、正岡子規と近代以降の学校教育制度によって、それまで「歌を学ぶ者」や実作歌人の歌道の伝習であった伝統歌道(敷島の道)が解体して、『古今集』が「学校でまなぶもの」となり、平安時代文学史の一部として、時代の心性の反映とされるに至った経緯を論じられました。戦時下、吉沢義則の国粋主義的な議論があったものの、中国文学の影響の深さが『古今集』『万葉集』についても浸透し、昭和50年代以降、『古今集』は古典文学史、日本文化の基盤と位置づけられるようになったとされました。

石川則夫氏

石川則夫氏

石川則夫氏(國學院大學教授)は「小林秀雄と日本古典文学―近代批評と古典の接近―」と題して、小林秀雄が、ライフワークとなった『本居宣長』に向かい合うまでの、和漢の古典文学に惹かれていく過程を示されました。小林は近代文学の混乱状況の検証から、次第に伝統への発見をしてゆくとし、その転機は1930年代でした。現代文学に不安を覚え、やがて、谷崎潤一郎を一つの指針に、古典文学に傾倒していきます。補足として、柳田国男・堀辰雄などとの幅広い文学者の交流も示されました。

ディスカッションでは、近代教育の浸透とともに変質していった注釈の担い手と、文芸的な「教養書」の果たした役割が印象的でした。量産された古典の「鑑賞」は、その自由度の高さによって、時代思潮を如実に反映するとともに、それらを享受した人々によって新たな現代語訳・評論、文学作品を創造しました。すべての論者に通じるのは、満州事変勃発から戦争へと向かう1930年代の「批評」において、古典文学研究の世界に一種の変化が起こったということです。日米開戦80周年という節目の12月、改めて、古典文学研究の「注釈」が胚胎する創造の力を考える機会になりました。

*詳細については、今後刊行する『文学・語学』に掲載される予定です。


研究発表奨励賞は、齋藤樹里氏(國學院大學大学院特別研究生)の「齋藤緑雨「油地獄」論―「地獄」を描く文体―」に授与されました。

受賞者

受賞者

(文責 広報・国際担当)



令和3年度夏季大会(オンライン)の参加方法について

夏季大会は6月5日(土)、6日(日)に、ネット会議アプリ「Zoom」のウェビナー機能を使って、「リアルタイム中継型」で行います。学会HPの大会ページからIDとパスワードを使って入る特設ページを設けましたので、そこを経由して簡単にご参加いただけます。このページに発表資料も提示されます。参加申込みをされた方(含会員外)は、メールでお伝えするIDとパスワードで特設ページにお入りください。



第123回大会(令和3年度夏季・Zoomによるオンライン大会)

参加方法

○会員外の方もシンポジウム・研究発表会には参加できます。来聴を歓迎します。

○参加希望者は、
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdgO_j-oAchpQ0F6l5gN4gNGn4IGS00lkuz4M__uV-NbeBnMg/viewform
にアクセスして参加申込みフォームより申し込んでください。会員の方でそれが難しい方は、大会案内要旨集をご覧下さい。
5月29日(土)必着で申込んで下さい。

○申込まれた方には、申込み締切り後にメールまたは郵送にて参加情報をお伝えします。

○大会に参加されるにあたって、発表要旨、オンラインで使用するスライドや動画、配付資料等の著作権は、発表者に帰属します。録画、録音、断りのない再配布、二次利用は禁止とします。

大会プログラム

第一日 6月5日(土)

10:30~11:30
11:45~12:30
13:00~
13:30~
〈大会テーマ〉
動物・自然・環境 ―「文学」研究との接点をめぐって

近年、ディネシュ・J・ワディウェル『現代思想からの動物論』など、動物の表象から人間の社会、歴史を哲学的に考え直そうとする動きがさかんになってきている。クッツェーの『動物のいのち』に収められた講演、アガンベン『ホモ・サケル』、デリダ『獣と主権者』などの仕事は、我々が動物とみなすこと自体の背後にある「政治性」の問題を明らかにしてきた。
日本近代文学の側からも村上克尚『動物の声、他者の声』のように、この動きに呼応する研究が始まっており、文学研究における動物表象の研究も、新しいフェーズに入りつつあるように思われる。
また、これらの研究から見えることは、動物の表象の研究は、同時に自然や環境といったものに対する思想とも呼応しており、より広い視野において従来の文学研究の在り方を再考させるものとなっている。
こうした状況を鑑みて、本特集では、動物・自然・環境の表象研究の現在を、文学側から時代横断的に議論しその問題点と可能性を探ってみたい。

コーディネーター/司会   東京学芸大学准教授 疋田雅昭


15:40~16:00
16:00~17:30

第二日目 6月6日(日)

10:00~14:40
10:00~12:10
12:10~13:10
13:10~14:40
10:00~12:10
12:10~13:10
13:10~14:40
15:00~16:00

問い合わせ先

(学会事務局)〒150-8440渋谷区東4-10-28
國學院大學若木タワー11階大石泰夫研究室内
全国大学国語国文学会事務局
zenkoku.office.2020@gmail.com

報告

第123回夏季大会は東京学芸大学での開催を目指していましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、前回に引き続きオンライン開催となりました。大会シンポジウムについて、以下に概要をご報告します。

疋田雅昭氏(東京学芸大学准教授)のコーディネートにより、「動物・自然・環境―「文学」研究との接点をめぐって」をテーマに、動物の表象から人間の社会や歴史を哲学的に考え直そうとする近年の動きと日本文学における動物表象研究について、時代横断的に議論されました。

西原志保氏(共愛学園前橋国際大学・大東文化大学非常勤講師)は、「自然/人工と生殖―『源氏物語』における動物と人形」と題して、「サイボーグ」と「伴侶種」に注目するアメリカの生物学系フェミニスト、ダナ・ハラウェイの議論を踏まえつつ『源氏物語』の女三の宮の「猫」と紫の上の「雀」、浮舟の「犬」の比較を通して動物の表象について述べられ、さらに川端康成「水晶幻想」、笙野頼子『愛別外猫雑記』『S倉迷妄通信』『水晶内制度』、松浦理英子『犬身』にも言及されました。

林晃平氏(北海道大学アイヌ先住民研究センター客員研究員)は、「蓑亀は動物なのか―亀を視点とした浦島伝説の展開」と題して、『万葉集』等に記された古代の「浦島子」と中世の御伽草子『浦嶋太郎』の「浦島太郎」との相違点を指摘したうえで、文中では単に「亀」とのみ記されていたものが近世社会において創出された幻獣である「蓑亀」として描かれ、さらに海亀へと変遷したことを指摘し、動物が各時代を背景に存在し社会と共に変化することについて述べられました。

村上克尚氏(東京大学大学院総合文化研究科准教授)は、「人間を再考する―戦後文学と震災後文学における動物の主題を繋いで」と題して、日本近現代文学史において人間と動物の境界線が主題とされた時期が戦後文学と震災後文学との2回あることを指摘したうえで、大江健三郎「奇妙な仕事」(1957年)と木村友祐「聖地Cs」(2014年)を取り上げて「人間」と「動物」との境界線自体を問い直し、それが多分に政治的なものであり、文学が動物をどう描くかは人間がどう生き延びるかという問題と結びつくことを述べられました。

ディスカッションでは、疋田氏による司会のもと、まず登壇者間での質疑応答が行われ、その後それぞれの講演に対する会場からの質問も取り上げることで議論が深められました。動物の表象の研究が各時代における自然や環境といったものに対する思想と呼応していることが再確認され、今後の文学研究の在り方について示唆的なシンポジウムとなりました。

詳細については、今後刊行する『文学・語学』に掲載される予定です。

(文責 広報・国際担当)